妄想の地図帳
 「ひぐらしのなく頃に」が好きなおっさんが、二次創作やオリジナル物語を書いたりするとかしないとか。
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3600秒SS『俳句勝負!』
 皆さんこんばんわ。今日は昔、公式掲示板のイベント「3600秒勝負」に参加(しそこねたw)SSをアップしてみました。
3600秒勝負と言うのは、文字通り3600秒(一時間)で、SSを作ろう! と言う企画でした。
テーマが与えられてから、ストーリーを考え、文字に起こし、推敲するまでを、全て一時間でやろう!
と言う、結構シビアな企画でした。
僕は元来、相当の遅筆な上に、何回も書き直しをしてSSを作るタイプだったので、大変苦労しましたが、その分勉強になる部分も有ったと思います。
この時のお題は、『炎』でした。
大した物では無いですが、お暇な時間がありましたら、どうぞ!


―――――――――

「今日の国語の時間は、みなさんに俳句を作ってもらいます。お題は『炎』です」
 唐突に知恵先生が言い出した。最初は皆戸惑ったが、
「よっしゃ! 俳句勝負と行くよ! 制限時間は15分!! 一番評価の低かった奴は校長先生と拳で勝負!」
 魅音のこの言葉で、皆それこそ瞳に炎を浮かべて勝負士の顔になった。

 一番バッターはレナだった。
「はい先生できましたっ!」
「うぉ、はええ! まじかよ?」
「えっへへへ。じゃあ発表するよ?」

 ケンタ君
  炎で焼いたら
   コゲタ君

 俺達の目が点になった。いや、魅音だけは大爆笑していた。
「…………え、ええー、と。よ、良くできましたね。竜宮さん……」
「やったー。知恵先生に褒められた♪ 褒められたったら褒められた~。はぅ~♪」
「で、ですが、それは……あの、俳句では無くてダジャレ……」
「かあいいんだよ~。真っ黒黒のケンタ君はコゲタ君! はぅーっ! おっ持ち帰り~!」
 もう何が何やら……。このままでは話がすすまねえ。ここは俺が何とかしないとな。
「先生! 俺もできました!」
「は、はいっ。それでは前原君! (た、助かりました……)」

 料理なら
  炎が決めてだ
   中華の極意

「どっすか先生!」
「あらあら。先生、ちょっと前原君を見直しましたよ? 意外に良く出来ているじゃありませんか」
「へっへっへ! やるときゃやりますからね!」
「季語が入っていないのが残念ですけれど、語呂が良いですね。前原君に70点あげちゃいます」
「んー、まあまあ……ってとこか」
 自己満足に浸っていると、魅音が完成宣言を上げる。
「はーーぃ先生! おじさんも完成!!」
 手を上げる時に、わざとらしく俺の頭をバチコーンとはたきやがった。
「痛ぇな! 何すんだ魅音!」
「ふっふっふ。おじさんからの挑戦状さ。圭ちゃんの自己満足、即効で打ち砕いてやるよ!」
 拳を突き上げ、自信満々に立ち上がり、一堂を睨み付ける魅音。
 立ち上がる勢いがありすぎて、椅子が後方にぶっ倒れた。
 何だかスゲエ迫力だ。一体どんな俳句を作りやがった……っ?!
「あたしの俳句を聞けぇ!!」
「早く読めよ!」

 どんな勝負でも負け知らず!
  知恵と勇気と美貌の炎の戦士!
   泣く子も黙る園崎魅音たぁ、あたしの事さぁ!

「みー☆ では次はボクの番なのです」
「ちょ、ちょっ! 梨花ちゃん! まだあたしの評価むがっ?!」
 俺はいたたまれ無くて、魅音の口を後ろから塞いでやった。
(ちょ、何すんのさ圭ちゃん! あたしのスンバらしい俳句を蔑ろにされて、だまってろっての?!)
 魅音の目がそう訴えている。この……アホタレ。
「よし、魅音。この手をどけてやるから、俺の質問に答えろ。お前、俳句のルール、知ってるか?」
 俺はそっと魅音の口から手を離す。魅音は眉を吊り上げてこういった。
「あったり前でしょ! 『語呂あわせて、ちょっとかっこいい事を言う』じゃん!」
 何て可哀想な子。俺はガバッと魅音を抱きしめた。
 頬を赤らめて慌てふためく魅音
「ちょちょちょちょちょっ! けけ、圭ちゃんいきなりなななっ」
「――安らかに眠れ、魅音」
「へ? ってうあべしっ!」
 俺は魅音を抱えたままフロントスープレックスをお見舞いした。
 教室の床に突き刺さる魅音。さらばだ友よ。

 寒き世界
  光をくれるは
   口先の炎(字余り)

 なんて事やってる内に梨花ちゃんの発表が終っていた。
「おお、なんだ? 良くわからねえけど、何だかズシッと来る俳句だな」
「みー☆ 今度こそ期待しているのですよ? 圭一」
「???」
「先生も、良くは分からないけど、何だかちょっぴり感動しました。70点!」
「ぬ、同点か! やるな梨花ちゃん」
 俺と梨花ちゃんはお互いの健闘を湛え、硬い握手を交わす。
 その背後で高らかな笑い声が上がった。
「おーっほっほっほっほ! 甘いですわねえお二人共」
「沙都子っ」
「俳句とはこう言うものですわ!」

 ブロッコリー
  カリフラワーとは
   別物ですわ(字余り)
「字余りじゃねえオタンコナス!」
「なっ何ですの! オタンコナスなんて、随分久しぶりに聞きましたわよっ!」
「『炎』はどうした『炎』は!」
「はっ…………忘れてましたわぁ……ふえぇ~~ん。にーにー、にーにー!」
「そんな事で頼られちゃ悟史がこまるだろうが!」
 似~に~と泣き叫ぶ沙都子にマグナムデコピンをかまそうとしたその時だ。
 唐突に窓ガラスが割れ、突風が吹き荒れた。
「沙都子を泣かす奴はいねがぁーーっ!!」
「しっ詩音、何時のへぐぁっ!」
 窓ガラスを蹴破った勢いそのままにライダーキックを喰らった俺は、魅音のとなりに仲良く突き刺さった。

「さーさー、沙都子。おばかな人達は放っておいて、ねーねーとお家に帰って食事にしましょう。今日はとっても暖かい物用意してますから」
「ふわあぁぁん。ねーねー。ねーねーっ!」
 沙都子は泣きじゃくりながら詩音に抱きつく。
 二人は何とも仲睦まじい様子で、割れた窓枠を乗り越えて帰っていった。
 授業中だけどな。
 中々良いグダグダ具合だ。
 だが勝負は勝負! キッチリしてもらわないとな!
 俺は床からズボリと抜けだし、知恵先生に詰め寄った。
「先生! 今日の俳句勝負、俺と梨花ちゃんの同点勝利ですよね?!」
「そ、そうですね。この勝負、古手さんと前原君の同点しょう……」
 知恵先生が俺と梨花ちゃんの勝利を宣言しかけた時だ。帰って行く詩音の声が教室に流れ込んできたのは。

 寒い冬
  今日は激辛
   炎のカレーです♪

「詩音さんの優勝です!!!!」
「えええええええええええ!!! それカレーって単語に反応しただけじゃないですかああああ!!」
 俺の叫びも何処へやら。知恵先生はあっという間に教室を飛び出し、沙都子・詩音と肩を並べ、仲良く帰っていってしまった。
 カレーの待つ暖かいお家へ……。

 せんせ~い。授業中でスヨ~~~……。

 今日の雛見沢も、極々、どこにでもありふれた一日をみせたのであった。

終わり!

―――――――――

こんな感じですw
沙都子の台詞で、「に~に~」が、「似~に~」になっていたり、いつも以上に句読点がおかしかったりしますが、
企画の主旨を踏まえ、一切の加筆、修正をしておりません。
……え? 手抜き? ちち、違いますよぅ(汗
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テーマ:自作小説(二次創作) - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

わ。わ、こんにちは。こんにちは(二回
前々から拝見させていただいておりました・・!!

このごろPCできないのであうあうとなっておりましたが(わかりません
今日できてひぐ大の結果発表されてるのかと思いいってみて。
さけびました←
自分のことながらよろこびました、ちなみに自分もリミットに投票したので・・!!フフ!!(
リミットは一度前に拝見させてもらいました。
あれが本誌、コミックでみられると思うとニヤニヤがとまりませんです、はい。

そして俳句勝負、みましたーv
私の嫁・・もとい魅音が・・!!
圭一の俳句に吹いたのは他でもない私です。

長文失礼します・・;
【2008/10/17 19:32】 URL | 桜花 #- [ 編集]


おお、これは初見だ!
さっそくレナの俳句にワラタw コゲタくんwww
魅音ー!www あほだw でも魅音可愛いよ魅音。
一昔前のギャグマンガっぽいノリが面白かったっす。
部活メンバーみんな生き生きしてていいね!
【2008/10/17 23:46】 URL | だいぶつ #gIYQI5Sw [ 編集]


>桜花さん
祝辞ありがとう御座います!
そして投票までして下さったのですね……感謝です!
僕も、書籍化されるのは、正直楽しみです。
そして俳句勝負への感想ありがとう御座います。
私のSSにしては珍しく、魅音がおバカな子担当になってますw
一時間と言う時間制限も有り、もう殆ど勢いだけで書き上げました。
>長文失礼します・・;
いえいえとんでもない! 皆さんからのコメントを栄養分として生きている生き物ですからw
コメントありがとうです!


>だいぶつさん
お、初見でしたかww
一時間で作ったので、色々ヘンテコな部分も有るのですが、結構気に入ってますww
>一昔前のギャグマンガっぽいノリ
でっしょう?! 自分でもそう思いましたww 
ああ、歳がバレるかもなぁってw
コメントサンキューです!

【2008/10/18 00:28】 URL | cvwith #- [ 編集]


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Author:cvwith
岡山に生息。
カレーは混ぜてから食べる派です。
「ひぐらしのなく頃に」の二次創作を中心に、ショートストーリー(SS)を書いています。
「うみねこ」もちらほらとやってます。
いずれオリジナルも書いてみたいと野望を持っております。

メアド : kdksf1@mail.goo.ne.jp
「@」を半角にして、ご使用ください。
感想・ご意見・イラストなど随時激烈に大歓迎中です!



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